難解と思われると判断した監督のジョン・ブアマンは、内容を補てんするためにアーサー・フレインの解説をプロローグとして挿し込んだが、それでも難解さは回避されなかったという。
「ザルドス(Zardoz)」は『オズの魔法使い(Wizard of Oz)』を語源とする造語で、発音は「ザードス」の方が近い。
制作費は僅か100万ドルという低予算で、そのうちショーン・コネリーの出演料は20万ドルだった。コネリーのギャラは監督のジョン・ブアマンが自腹を切って支払われた。
神殿(指輪)の声を担当しているデヴィッド・デ・キーサーはアフレコのキャリアが多く、ハマー・ホラーの『吸血鬼サーカス団』(1971)のミッターハウス伯爵の声(呪詛の台詞しかない)や、『ドラゴンVS.7人の吸血鬼』(1974)のドラキュラ伯爵の声を当てている。
続きを読む: 未来惑星ザルドス