H・R・ハガードの冒険小説「洞窟の女王」のハマーによる映画化作品で
スケール感があり、幻想的で伝奇的な雰囲気がよく出ている。
吹替えの方は、オリジナルと見比べると、それぞれのキャラクターが、よりコミカルに
なっており、青野 武などはやりすぎとも言えるほど。どこか『モンティ・パイソン』が
入っているような、そんな感じですかな。でも、まあ、それも愛嬌と言うものか。
広川リチャードソンは典型的な2枚目だし、久松カッシングも良い感じではまっている。
ロゼンダ・モンテロ(ウステイン)本人の声は、松島みのりよりもハスキーな声で、
なかなか魅力的なのだが、吹替えによって可愛らしさの方が強調されている。見た目には
合っているので、オリジナルとは違う魅力を楽しむ事が出来る。
ところで、この映画の吹替え版の訳だが、レオが、その生まれ変わりとされている
古代の神官の名前、オリジナルでは「カリクラティス」と言っているが、吹替えでは
「エクラテス」になっている。
『吸血鬼ドラキュラ』の「ホルムウッド」が吹替えでは「ホムウッド」となって
いる事と同様で、その方が日本語の台詞として喋りやすいと言う事もあるのだろうか?