初見。前勉強無し。なんとなく借りた。

一緒に借りた映画が「ソイレント・グリーン」と「ブラジルから来た少年」。

3本の中で一番面白かった。(ここのところ、ついでに借りたやつが一番面白い、という現象が続く。)

NASAが火星に有人ロケットを打ち上げるが、発射2か月前に宇宙飛行士たちの生命維持装置に欠陥が見つかる。そのまま打ち上げてしまうと宇宙飛行士たちは死ぬ。
宇宙開発計画は莫大な費用を食うために世論の目も厳しい。16年の年月を費やしている計画のために中止にするわけにもいかない。

ロケット発射直前に宇宙飛行士たち3人をロケットから出し、ロケットだけ発射。飛行士たちは某軍事基地に移送され、そこに用意された「スタジオ」にイン。そこには惑星の情景と探査船のセットが・・・つまり、探査船が帰ってくるまで、そのスタジオで全世界に向けてペテンをやろう、ということ。

数か月に及ぶ計画だが、終了間際に事故が起こる。探査船が地球に戻る際、アクシデントが起き、大気圏に突入した途端に燃え尽きてしまった。

つまり、宇宙飛行士3人は死んだことになってしまったのだけど、彼らはとあるところで生きてるわけで・・・これがばれると世界的にまずいわけで・・・「殺される!」ということで彼らは、砂漠のド真ん中の軍事基地からとてつもない逃亡劇を繰り広げることになる。

・・・コメディ映画だ。どう見てもコメディ映画だ。

しかも、一番カッコイイのが最後に出てくるテリー・サバラスだ。サバラスが全部持っていってしまう。

凄いな、これ。話の中心が、「NASAの火星探査のペテン」ではなく、本編中盤以降の「逃げた宇宙飛行士たちの逃亡劇」の方。

探査船が帰ってくるまでが前振りで、「殺される。逃げろ!」からが本番。

すっかり騙された。「こっちかよ!」とツッコミを入れた。いやあ、無知識で観て良かった。

主演がジェームス・ブローリンだが、イイとこなし。その主役がイイとこなしなところがオツだ。

映画自体はシリアスなのだが、大枠がバカ丸出し。そのバカが大きすぎて見えない。

んー、「ペンタゴン・ウォーズ」を思い出したなー。