インパクトのある、おぞましい蛇女の顔のアップ写真が興味をかき立てるホラー。邪教の呪いによって美女がおぞましい蛇女にされる、その見た目のギャップが
かなり怖いくおぞましさを感じさせるのだが・・・
吹替えは黄金期の例に漏れず、当時としては普通、でも今見るとかなり豪華、
と言うキャスティング。この人物ならこの声だろう、と言ういかにもな配役で安心して
楽しめる。それでも、主人公などは、当時なら広川太一郎か中田浩二かと思う所に
天田俊明がくる意外性もあったりする。
脇にしても、博士の大木民夫は適役。排他的な村で主人公の友人となり、何かと
手助けをしてくれる酒場の主人(マイケル・リッパー)に森山周一郎。不気味さで
存在感を出している邪教教団の見張り役に小林清志が配されている。出番が
すくなく、その上台詞も少ないにもかかわらず、贅沢な配役である。お陰で不気味さ
が増している。
低予算のB級作品ながらムードのある映像と、豪華な吹替えで見応えは
充分である。