yul-1「ウエストワールド」よりガンスリンガーです。

大きさは1/6サイズより少し大きい。考えてみるとこの映画では、ブリンナーは帽子を取らないので、別に着脱式にする必要はなかったかもしれません。実は、帽子を取らないことを、完成後に気付きました。帽子を取ったら、なぜか違和感がある。「あ、帽子取らないんだ、この映画。」と気付いちゃった次第。そういえば真っ黒焦げになっても帽子かぶってますもんね〜。塗装はレジンで複製したものを使用。ロボットなので、「人間の肌」ではなく「ゴムの質感」をイメージし、肌はラッカーのサンドブラウン一色で済ませ、それにエナメルのダークグレーとダークブラウンで墨入れ。デニムは・・・えーと、何だっけ?忘れちゃった(爆)!

 

yul-2

今回この胸像が、単なるユル・ブリンナーではなく、ガンスリンガーである所以は、眼です。実はこの表現を一番やりたかったのです!

ブリンナーは銀色のコンタクトを付けているので、瞳が電飾のごとくギラリと光ります。これが狂った後からなのです。このロボットはここが怖いんですね。

眼にはとことんこだわってみました。筆は、フランス・ラファエロ製の水彩面相筆の極細を使用。目が悪くなっているので老眼鏡も使用(笑)。
ラッカー・ホワイトのベースにアクリル・クリアーを塗り重ね、エナメル・グレーで瞳を描き、さらにアクリル・クリアーを塗り、エナメル・シルバーで光を描き、さらにアクリル・クリアーで重ねて仕上げています。眼だけで足掛け3日かかっています。

この瞳を描きたかったから、今回の胸像を作った、といっても過言ではありません。