ハマー・フィルムのSF・ホラー映画がブルーレイで国内リリースされるようです。
『フランケンシュタインと地獄の怪物』は先だってイギリスでレストアされましたが、これはレストアバージョンなんでしょうかね?大分前に国内リリースされたDVDはアメリカバージョンでオリジナルから刺激の強いシーンがカットされている短縮版でしたね。ハマーのへヴィな愛好家諸氏には、ちょっと注意が必要です。

『恐怖の雪男』(1957)

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ヒマラヤの雪男の秘密を探る探検隊のローラソン博士(ピーター・カッシング)はチベット僧から「探すならば謙虚になることだ。権力を考えず、自尊心を考えろ」と警告される。探検隊のメンバーが次々に脱落していく苦難の中で、ローラソンが遭遇した雪男とは何だったのか?

イギリスの代表的なSF作家 ナイジェル・ニールの脚本に、ヴァル・ゲストがメガホンを取った真摯なSF映画。この二人は同じくハマー・プロの『原子人間』(1955)を成功させた黄金コンビ。雪男を観客に見せないことで作品の質を高めようと試み、見事にそれが成功している野心作と言えましょう。

 

 

 

『フランケンシュタインと地獄の怪物』(1973)

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フランケンシュタイン男爵の狂信者サイモン・ヘルダー医師は死体遺棄・損壊の咎で精神病院へ送られた。そこで彼はフランケンシュタイン男爵に遭遇する。男爵は精神病院の主治医カール・ビクター医師と名を変えてそこに潜伏していたのだ。ヘルダーは男爵の助手として雇われ、日々患者の診察に当たることになるが、ある時男爵の実験室で醜い生物を発見する。男爵は秘密裏に人造人間の研究を続けていた。その材料となるのは病院の患者たちであった。

ハマーの主力、フランケンシュタイン・シリーズの最終作。テレンス・フィッシャー監督、ジェームス・バーナードの音楽、そしてピーター・カッシングのフランケンシュタイン男爵、と来ればもういうことなし。ハマーの終焉期にいぶし銀の輝きを放つ傑作です。