2011年6月アーカイブ

「吸血鬼ドラキュラ」と同じ年に、イギリスで作られた怪奇映画。

これ、ジミー・サングスターの脚本である。「吸血鬼」とはいっても、血の摂取は輸血によるもので、いわゆる俗称の「吸血鬼」である。蝙蝠に変身する、十字架を嫌う、日光に弱い、という体のものではない。

映画冒頭の処刑?復活のシークエンスが無ければ、普通のおっさんの連続殺人の話である。

このカリストラタスという吸血鬼はとても実存的でよくしゃべる。そのためかミステリー色もイマイチでお話が怖くない。

顔の崩れたカールという助手がいる。これが色ボケの殺人鬼なのだが、実質、こいつが物語を回している。いらなくなった登場人物を片っぱしから殺す、ヒロインに恋して、ピンチに陥るとヒロイン助ける、映画を終わらせるのもこいつである。

ヒロインがバーバラ・シェリー。