生きていた吸血鬼(1958)

"BLOOD OF THE VAMPIRE"
イギリス / アーティスツ・アライアンス.Ltd

[Staff]
制作:ロバート・S・ベイカー/モンティ・バーマン
監督:ヘンリー・カス
脚本:ジミー・サングスター
撮影:モンティ・バーマン
メイク:ジミー・エヴァンズ
音楽:スタンレー・ブラック
配給:ユニバーサル・インターナショナル、他

[Cast]
カリストラトス博士・・・ドナルド・ウォルフット
ジョン・ピエール医師・・・ヴィンセント・ボール
マデリーン・デュバル・・・バーバラ・シェリー
カール・・・ヴィクター・マッデーン
カート・・・ウィリアム・デヴリン
ウェツラー看守長・・・アンドリュー・ファウルズ
判事・・・ジョン・ル・メスリエール
オウロン・・・ブライアン・コールマン
酔った医者・・・キャメロン・ホール
看守・・・ジョージ・マーセル

[Story]
1874年、トランシルヴァニアで吸血鬼として処刑されたカタストラトス博士は、助手のカールの手によって復活させられた。6年後、カールスバートでカール・ピエール医師の裁判が行われる。彼は輸血の失敗で患者を死なせた罪で、オウロン判事の策略も手伝って終身刑を言い渡される。獄中で同房のカートから脱獄を持ちかけられたカールは、脱獄を心見るも失敗。カートは凶暴な番犬の餌食となり、カールは監修に捕まる。その監獄の責任者こそ、カタストラトスだった。カールの許嫁、マデリーンは、カールを救うためにカタストラトスの家政婦となって潜入。カタストラトスは自らの穢れた血を入れ替えるために、カートとマデリーンの血を狙う。

[Text]
「吸血鬼ドラキュラ」と同じ年に、イギリスで作られた怪奇映画。

これ、ジミー・サングスターの脚本である。「吸血鬼」とはいっても、血の摂取は輸血によるもので、いわゆる俗称の「吸血鬼」である。蝙蝠に変身する、十字架を嫌う、日光に弱い、という体のものではない。

映画冒頭の処刑?復活のシークエンスが無ければ、普通のおっさんの連続殺人の話である。

このカリストラタスという吸血鬼はとても実存的でよくしゃべる。そのためかミステリー色もイマイチでお話が怖くない。

顔の崩れたカールという助手がいる。これが色ボケの殺人鬼なのだが、実質、こいつが物語を回している。いらなくなった登場人物を片っぱしから殺す、ヒロインに恋して、ピンチに陥るとヒロイン助ける、映画を終わらせるのもこいつである。

ヒロインがバーバラ・シェリー。

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