1960⇒1969

悪魔の宴(1968)

"CURSE OF THE CRIMSON ALTER(a.k.a:CRIMSON CULT)"
イギリス / タイゴン・ブリティッシュ・フィルム・プロダクション

[Staff]
制作:トニー・テンサー(製作総指揮)
監督:ヴァーノン・ソーウェル
脚本:マーヴィン・ハイスマン/ヘンリー・リンカーン/ゲリー・レヴィ
原作:H・P・ラヴクラフト(『魔女の家の夢』より)
撮影:ジョニー・コキロン
メイク:ベティ・ブラットナー
音楽:ピーター・ナイト
配給:AIP

[Cast]
ジョン・マーシュ教授・・・ボリス・カーロフ
モーリー・・・クリストファー・リー
ロバート・マニング・・・マーク・エデン
ラヴィニア・・・バーバラ・スティール
エルダー・・・マイケル・ガウ
イヴ・モーリー・・・ヴァージニア・ウェスレル
エスター・・・ローズマリー・リード
ピーター・マニング・・・デニス・ピーク

[Story]
 骨董商ピーター・マニングは仕入れの旅の途中で失踪してしまい、留守を預かる弟のロバートは兄を捜しにピーターが消息を絶った彼らの故郷グレイマーシュへと向かう。ロバートはピーターが最後に訪れた邸、クラクステッド・ロッジを訪れ、家主のモーリーと、その姪のイヴの好意でしばらく邸に逗留する事になった。その夜からロバートは奇妙な夢を観始める。それは奇怪な魔女がロバートに血の契約を迫るというものだった。ロバートはモーリーの知人にして魔術研究の権威マーシュ教授から、モーリーの祖先は300年前に処刑されたセイラムの魔女ラヴィニアで、マニング家の祖先はラヴィニアを告発した魔女狩り一団のリーダーだった事を知る。さらに、マニングの子孫は不可解な死に方をする者が多く、ロバートとピーターの父はそれを怖れてグレイマーシュを去ったのだった。兄の消息を調べるうちに、ロバートは邸の中に夢に見た儀式の部屋を発見する。果たして、彼が見た夢は現実だったのか?

[Text]

 1968年は『2001年宇宙の旅』『猿の惑星』『Night of the Living Dead』という革命的な作品が発表され、老舗のハマー・プロはイギリス経済に貢献した一企業としてエリザベス女王から叙勲され、ジャンル映画に取ってまさに最盛期の真っただ中であった。そんな最中に制作された本作はボリス・カーロフ、クリストファー・リー、バーバラ・スティール、マイケル・ガウ、ルパート・デイヴィスといった、新旧怪奇スターの豪華共演が楽しめる逸品。ボリス・カーロフにとっては、遺作ではないが、存命中に発表された最後の作品となる。 

 H・P・ラヴクラフトの短編小説『魔女の家の夢』に基づくが、物語はあまり似ていない。(執筆中)

CRIMSON CULT

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